7月1日会員朝刊:円相場が162を割り40年ぶりの安値に 米特使はドーハに到着もイランと直接会談せず
1、【円相場、162円を突破し40年ぶりの安値を記録】円が1ドル=162円まで下落し、40年ぶりの最安値を更新しました。日本銀行が今月、長年ぶりの高水準である基準金利を1%に引き上げたにもかかわらず、円安の流れは止まりませんでした。
2、【米国使節、多ハで到着もイランとは直接会談せず】米国大統領トランプの中東特使スティーブ・ウィットコフ氏と上級顧問でトランプの娘婿ジャレッド・クシュナー氏は6月30日、カタール・ドーハに到着しました。カタール外務省報道官マジド・アンサリ氏が同日認めたところによると、両米国高官の訪問はカタールの仲介者及び当局者との会合が目的であり、イラン側との直接交渉は行わず、イランやレバノンを含む「すべての地域的問題」が議題となります。カタール側は、今回の協議は「技術的接触」であり、6月21日にスイスで行われたようなハイレベルの対面会談ではないと強調しました。今回の技術的協議は、米国側ウィットコフ氏とイラン副外相カゼム・ガリババディ氏が主導しますが、双方は顔を合わせず、全てカタールが仲介役を務めます。イラン外務省報道官バガイエ氏は、イラン代表団が翌日単独でカタール当局と会談し、合意履行や凍結資産について協議し、米側との会談の意思はないと述べました。
3、【IMF、AIリスクを警告】現地時間6月30日、ポルトガル・シントラで行われた欧州中央銀行の年次フォーラムにおいて、国際通貨基金(IMF)通貨・資本市場局長トビアス・アドリアン氏は、現在のAI関連株のバリュエーションが必ずしもバブル水準に達しているとは限らないと述べた上で、金融規制当局が注意すべき本質的なリスクは、世界のテック大手が中長期債務で急速なサイクルのAIインフラに大規模投資を進めている点にあると指摘しました。この資産と負債のミスマッチこそが、将来の金融安定リスクの潜在的な源泉であると語りました。
4、【米国の求人件数、予想に反し2年ぶりの高水準に上昇】米国労働統計局(BLS)が6月30日に発表したところによると、5月の求人件数は759.4万件と、修正後の4月の758.5万件を上回り、エコノミスト予想中央値の730万件を大きく上回りました。この数値は市場予想を大幅に上回り、2年ぶりの高水準を記録しました。また、2ヶ月連続で上昇しており、多くのエコノミストが5月の空席が約1割減少すると予想していたのに反する結果となりました。
5、【欧州中央銀行、追加利上げ観測が後退】フランスとイタリアの6月CPI速報値がそろって予想を大きく下回り、欧州中央銀行が短期間で追加利上げを行うとの懸念が和らぎました。フランスの調和消費者物価指数(HICP)は6月に前年同月比2.0%上昇と、5月の2.8%から大幅に低下し、エコノミスト予想2.3%も下回りました。イタリアの6月インフレ率も3.0%と、5月の3.2%や横ばいとの市場予想より良好です。ドイツのデータも予想を下回り、スペインだけが電力・天然ガス価格の支えでインフレが減速しなかった主要経済圏でした。データ公表後、ECB内のタカ派スタンスも軟化しています。理事でベルギー中銀のウォーンシュ総裁は火曜、「米欧協議成立後、以前インフレを引き起こした主要要因は『ほぼ消えた』。追加利上げは必要かもしれない――市場もそう見ている――が、6月ほど強くは確信していない」と述べました。
免責事項:本記事の内容はあくまでも筆者の意見を反映したものであり、いかなる立場においても当プラットフォームを代表するものではありません。また、本記事は投資判断の参考となることを目的としたものではありません。
こちらもいかがですか?
ゴールドマン・サックスの最新判断:金利の上昇≠米株の下落、利益成長こそがブルマーケットの鍵
ゴールドマン・サックスは、高金利が株式市場にとって逆風ではあるものの、ブルマーケットを終わらせる力ではないと考えています。30年米国債利回りは5.3%まで急騰しましたが、歴史的データによると、利上げ後12か月間の米国株の平均リターンは+9%に達しています。企業のバランスシートは過去20年で最も強く、AIへの投資やM&Aブームが利益予想を継続的に押し上げています。2026年にはS&P500の一株当たり利益が340ドルに達し、前年比24%増加すると予想されています。
ウォール街でLululemon(LULU.US)の空売りがさらに増加!株価はピークから81%急落し、BMOは「苦しい日々はまだ続く」と警告
BMOキャピタルマーケッツは、Lululemonの赤字からの転換が迅速かつ容易なものではないと考えています。このスポーツウェア企業は、競合他社に市場シェアを奪われており、売上の減少も深刻化しています。

金価格が反発するも、FRBの利上げ予想が上昇の障害となっている

「米国株のクッション」がなくなってしまうのか?

