ASML 2026 年第2四半期決算ハイライト:市場予想を大幅に上回り、通年ガイダンスを大幅上方修正、AIによるリソグラフィ需要が強力に牽引!
2026/07/15 05:46主なポイント:
ASML の2026年第2四半期決算は全体的に好調で、純売上高および売上総利益率がガイダンスを上回った。これは主にInstalled Base Management(設置ベースの管理/サービス+アップグレード)の販売が著しく好調だったことによる。新システムの出荷台数も前四半期比で大幅増加し、会社は2026年通期ガイダンスを大幅に引き上げた。これはAI関連の先進LogicおよびMemoryチップ需要が顧客の増産を加速させた結果を反映している。市場はこの結果がASML株価や半導体製造装置・リソグラフィ関連サプライチェーンにとってポジティブなカタリストとなると予想している。

詳細分析:
- 全体の売上と利益のパフォーマンス
- 純売上高:93.26億ユーロ(Q1は87.67億ユーロ)、Q2ガイダンス中央値(約87億ユーロ)を上回る。
- 売上総利益率:54.0%(Q1は53.0%)、ガイダンス超え。
- 純利益:29.18億ユーロ(Q1は27.57億ユーロ)。
- 希薄化後EPS:7.59ユーロ(Q1は7.15ユーロ)。
- 四半期ごとの改善は主にInstalled Base Management事業による。高利益率のサービスやアップグレードが安定した収入源となる。
- 新リソグラフィーシステムとInstalled Base Managementのパフォーマンス
- 新リソグラフィーシステム出荷:86台(Q1は67台)、中古システム出荷5台。
- Installed Base Management売上:27.62億ユーロ(Q1は24.88億ユーロ)、前四半期比で大幅増。Q2業績の上振れ主因。
- 本事業は高粗利率の要因であり、先端プロセス(特に高NA EUV)の長期的な展望を支える。
- その他事業部のパフォーマンス
- 事業全体はリソグラフィーシステムの販売及びサービスが中心。新規システムの出荷増はLogic/Memory大手の増産加速を反映。
- データによるとサービス・アップグレード事業の比率が増加し、より安定した高粗利率の収益ストリームがマクロの変動を緩和している。
- 生産能力拡張計画
- 強力な受注と顧客の増産計画を受け、ASMLは2027年に2026年比で約30%のlow NA EUV(基準約65台)とDUV液浸リソグラフィ装置の生産能力拡大を計画、さらに2028年の拡大も検討。
- アップグレード事業もAI技術進展による先端プロセス需要に対応し大幅に拡張。
- 次の段階のガイダンス
- 2026年第3四半期ガイダンス:純売上高110~120億ユーロ、売上総利益率55~57%(R&D約12億ユーロ、SG&A約4億ユーロ)。
- 2026年通期ガイダンス:純売上高430~450億ユーロ(前回ガイダンス360~400億ユーロ)、売上総利益率54~56%。大幅上方修正は需要が旺盛であることを示す。
- CEO Christophe Fouquetは、AI関連投資と技術的進歩が先端Logic・Memoryチップ需要を牽引し、顧客の大規模な生産能力拡張を促しているとコメント。
- 市場背景と投資家の懸念
- 推進要因:AIブームが継続し、TSMC、Intel、SamsungなどLogic/Memory大手メーカーが増産を加速。高NA EUVや先端プロセス需要が強く、ASMLはリソグラフィ技術支配企業として半導体サイクルの「バロメーター」。
- リスク警告:地政学的リスクや輸出規制、マクロ経済の不透明さが残る(ガイダンスではある程度織込済み)、顧客コミットメントの実行状況に注意が必要。
- サプライチェーンへの影響:上流の装置・材料(AMAT、LRCX、東京エレクトロン)、中流の受託製造(TSMCなど)、下流のAIチップ(NVDA、AMD、Broadcomなど)に好影響。
- トレード視点:通期ガイダンス大幅増、AIテーマとの相乗効果で短期的に関連銘柄のセンチメントを押し上げる。決算後の株価反応やNVDA/TSMCなど関連大手の決算と連動して注視、レバレッジ取引のリスク管理にも注意が必要。
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