7月23日経済ブリーフィング:ドル安とテクニカル買いで金価格が2週間ぶり高値に、米国とイランが互いに強硬発言、米原油価格が90ドル台を目指す
ヒュートンネット 7月23日 報道—— 7月23日アジア時間早朝、スポット金は1オンスあたり4126ドル付近で取引されており、金価格は水曜日に2週間ぶりの高値4165.92ドル/オンスを記録、主にドル安とテクニカルな買いが後押ししている。米国とイランの敵対行動が継続的にエスカレートしており、ホルムズ海峡の供給リスクが高まっていることもあり、原油価格は水曜日に2%超上昇、米国原油は現在88.17ドル/バレル付近で取引されており、日中には90ドル/バレルの節目を試す可能性がある。
木曜日(東八区7月23日)アジア時間早朝、スポット金は1オンスあたり4126ドル付近で取引されており、金価格は水曜日に2週間ぶりの高値4165.92ドル/オンスを記録、主にドル安とテクニカルな買いが後押ししている。米国とイランの敵対行動が継続的にエスカレートし、ホルムズ海峡の供給リスクが高まっているため、原油価格は水曜日に2%超上昇、米国原油は現在88.17ドル/バレル付近で取引されており、日中には90ドル/バレルの節目を試す可能性がある。
本日注目のポイント
株式市場
米国株は水曜日に下落、ナスダック指数は0.57%安の25690.90、S&P500は微減の0.14%安7498.96、ダウ平均はほぼ横ばいで0.01%安の52218.58で終了した。投資家はAlphabetやTeslaなどハイテク大手の決算発表前に慎重になり、AIブームによる上昇が健全かどうかを評価した。
フィラデルフィア半導体指数は0.4%高で、3営業日連続の上昇。ベアマーケット入り後の反発だが、ソフトウェア株の軟調や半導体株の不安定なパフォーマンスで勢いは揺らいでいる。決算発表では、Alphabetの株価はAIのコアモデル発表延期で1.5%安、Teslaは通常取引で1.3%安、アフターでさらに3%下落。第2四半期フリーキャッシュフローが赤字に転落した(2年以上ぶり)。Texas Instrumentsは通常取引で1%高だったが、アフターで下落。四半期売上予想は予想を上回ったものの反応は鈍かった。
同時に、中東での緊張が原油先物を6週間ぶりの高値に押し上げた。イラン支援のイエメン・フーシ派による紅海航路への脅威、そしてトランプ米大統領がホルムズ海峡への襲撃に厳しく報復すると誓ったことが背景。原油高がインフレ懸念を高め、防衛的な公益株への移行がみられる一方、エネルギー・素材株の上昇はインフレ要因を反映している。
FRB利上げについては、調査では2026年末まで据え置かれるものの利上げリスクは高いままで、FedWatchツールでは来週の据え置き確率は約66%。個別では、Supermicroが第4四半期に600億ドル超の新規受注獲得を発表し19.8%急騰、S&P500を牽引。Dell Technologiesも9.3%上昇した。
金市場
金価格は水曜日に2週間ぶりの高値となり、スポット金は1.28%高の1オンス4129.79ドル。一時は7月7日以来の高値4165.92ドルを付けた。ドル安とテクニカルな買いが主な要因である。
FXTM上級リサーチアナリストは、ドル安や押し目買いが新たな勢いをもたらしたが、原油高が上昇余地を制限する可能性があると警告した。地政学では、米国務長官Rubioはイランとの協議の意思を示したものの、テヘランは真剣でないと述べた。イラン支援のイエメン・フーシ派の脅威で、サウジ原油を積んだ4隻のタンカーが紅海で引き返し、油価は6週間ぶりの高値へ上昇。市場のリスク回避ムードは強まった。
同時に、投資家はFRBの政策動向に注目している。調査結果では2026年末まで利率据え置きとなっているが、市場は来年3月末までに2度の利上げを織り込んでいる。CME FedWatchツールでは9月利上げ確率は約76%。来週のFOMC会合が金融政策のスタンスについて更なる手がかりとなる。
その他貴金属は、スポット銀1.56%高の59.68ドル、プラチナ0.7%高の1640.63ドル、パラジウム1.4%高の1299.47ドル。
原油市場
原油価格は水曜日、6月11日以来の最高水準で終了。ブレント原油は2.72%高の1バレル93.84ドル(取引中に95.44ドルに達した)、米国原油は2.29%高の86.48ドル。主な要因は、米国とイランの敵対行動のエスカレート、ホルムズ海峡の供給リスクの高まり、さらにイラン支援のイエメン・フーシ派がマンダブ海峡でサウジタンカーへの攻撃を宣言し、海上封鎖を発表、新たな戦線を開いたことで、5隻のタンカーが紅海で航路を変更。
ブレント原油の3か月スプレッドは1バレルあたり9.26ドルまで拡大(5月22日以来最大)、短期供給タイトを反映。米軍は11夜連続でイランを空爆、クウェート軍はイラン無人機を撃墜。トランプはイランが海峡で船舶を攻撃した場合、インフラを爆撃すると脅し、イラン革命防衛隊はホルムズ海峡南ルートで機雷を設置したと警告。EU海軍はイスラエル、米国、またはサウジと関係のある船舶に紅海・アデン湾の通過を避けるよう助言、アジア精製業者はスエズ運河経由やアフリカ周りでのサウジ原油輸送を模索している。
同時に、米エネルギー情報局によると7月17日までの週で原油在庫は200万バレル増の4億1170万バレル(予想は110万バレル減)となり、精製稼働率の低下、輸出減・輸入増が背景。ただし市場は地政学リスクによる供給ショックの方に注目している。
為替市場
ドルインデックスは水曜日に0.09%安の101.12、米国インフレの弱さがFRB追加引き締めの緊急性を後退させている。一方、中東の緊張でブレント原油は6週間ぶりの高値、地政学リスクが為替市場のセンチメントにも影響。
ドル円は水曜日、40年ぶりの安値から反発。日銀関係者が市場予想より早いペースでの利上げに前向きとの報道や、東京当局の為替介入の可能性を市場が織り込んだことが理由。ドル円は0.1%安の163.13で終了。日本の財務大臣片山皋月は、必要なら断固たる措置で過度な円安を抑制すると発言。ただし、アナリストは本質的な政策変更がなければ介入で流れは変わらないと指摘。また、政府が最終経済ブループリントで日銀に政府方針順守を求める文言を残したことが政治的介入懸念を高めている。
英国では、6月のインフレ率が予想以上に下落(ガソリン価格下落が主因)となり、BOEの利上げ可能性が低下。ポンドは対ドル0.07%高の1.3384。金利市場では今年25bp利上げを完全に織り込み、第2回利上げ確率は約60%。
国際ニュース
米国大統領トランプは22日、今後イラン・イスラム共和国が今後一切ホルムズ海峡で船舶に攻撃を加えた場合、ミサイル、ロケット、ドローン、その他いかなる手段・兵器であっても、米国は橋または発電所、テヘラン首都近郊も含む施設のいずれかを爆撃し破壊すると述べた。
CME「FedWatch」によると、FRBが7月に金利を据え置く確率は65.3%、累計25bp利上げ確率は34.7%。9月まで据え置き確率22%、25bp利上げ確率54.9%、50bp利上げ確率23%。12月まで据え置き確率9.5%、25bp利上げ確率33.7%、50bp以上の利上げ確率は56.8%に達する。
22日、イラン軍関係者は米側の新たな脅しに対し、「イランはホルムズ海峡での主権行使に揺るぎない意志を持ち、同海峡が再びイランへの脅威となることは許さない」とコメント。イランと調整し、同国の取り決めに従えば通過は安全だが、そうでない場合は管理権放棄しない方針を強調。さらに「米国がイランの橋や発電設備を攻撃すれば、米国が利益を有するエネルギーインフラ等を含む同地域の施設や橋を同等に報復攻撃する」ともコメント。当日トランプ米大統領が「イランがホルムズ海峡で船舶にどんな武器ででも発砲すれば、報復で橋や発電所を爆撃・破壊する」とSNSで発信していたことを受けた発言。(中央テレビニュース)
Politicoによれば、米国下院は水曜日、議員およびその家族の株取引を制限する法案を可決。だが一部民主党議員は法案内容が不十分として党内で意見が割れた。この「インサイダー取引防止法案」は全議員の株取引を禁止する初の下院法案として、232対198で可決。民主党議員13人が賛成票を投じた。計93人の共同提案者中、民主党は2人。一方、より厳格な議員および家族の現在保有株式の売却義務化案は、より広範な超党派支持を得たものの、下院本会議の審議には至らなかった。可決案は既存株売却の義務がないため多くの民主党議員が不十分と評価。審議は上院に送られる。
イラン・イスラム革命防衛隊海軍司令部は22日、「ホルムズ海峡の出入りルートは明確で完全にイラン管理下にあり、代替航路は危険かつ極めて安全でない」と警告。利用すれば重大かつ取り返しのつかない結果となると警告した。
22日、EU加盟国外交官は会合を開いたが、ロシアに対する第21次制裁案は再び合意に至らなかった。新規制裁はロシア銀行業を対象としていた。ギリシャはロシア産LNG供給規制の緩和を求めている。先週、ギリシャは新たなLNG移転禁止で市場シェアが欧州以外に移るだけでロシアの収入には影響しないと表明していた。(中央テレビニュース)
イラン議会議長カリバフはSNSで「戦争の論理は明らか。皆が石油を売れるか、誰も売れないかだ。自国で石油販売ができなければ、他国も販売できない」と発信。また「イランの安全保障が守られなければ、どんなインフラも安全ではない」とし、「ホルムズ海峡の安全は米軍の駐留がなければ確保される。海峡の状況は戦争前に戻らない」と強調した。
国内ニュース
中国共産党中央政治局委員兼外交部長の王毅は22日、マニラにて米国務長官Rubioと会談。王毅は「今年は中米関係の“大年”である。両首脳が北京で歴史的な会談を実現し、中米の建設的な戦略的安定関係の方向性を定めた。これは両国人民の根本利益に合致し、国際社会の共通期待にも応えるもの。今やるべきは両首脳の合意のもと、妨害や障害を排除し、リーダーの合意を政府・全分野の共通認識と行動に転換すること。中米の戦略安定は世界の平和と安寧の推進力となり、建設的交流は国際協力の主要なエンジンとなる。王毅はまた、最近の米側消極的言動について断固たる立場を示し、米国に中国の核心的利益の尊重、「一つの中国」原則の厳守、矛盾・相違の適切な管理、中国の正当な懸念への対応を求め、機会の年を現実のものにするよう述べた。両者は国際・地域の主要問題についても意見を交換し、今回の会談が実務的・積極的で建設的だったことを評価、さらに今後の合意の履行・政治外交チャネルの活用・今後の高官交流の準備などを共に推進することに同意した。(新華社)
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