Ethereumのステーキング比率が過去最高の34%に到達、ネ ットワークが過去最大量の供給をロック
現在、存在する全Ethereumの3分の1以上がステーキングコントラクトにロックされています。ステーキング比率はEthereum全供給量の34.4%に達し、ネットワーク史上最高となっています。
Ethereumは2022年9月15日にコミュニティで「Merge(マージ)」と呼ばれる、プルーフ・オブ・ワークからプルーフ・オブ・ステークへの移行を完了しました。マイナーが取引検証のために電力を消費する代わりに、ネットワークはETHを担保としてロックするバリデーターによって維持されるようになりました。
この移行以降、ステーキングコントラクトに流入するETHの量は着実に増加しています。34.4%という数字はこうした傾向の累積的な結果であり、約3年かけて形成された水準です。
最大の加速要因の一つはリキッドステーキングの登場です。Lidoなどのプロトコルは、ユーザーがETHをステーキングしながらリキッドトークンを受け取ることができ、ステーキング報酬を得るか資本アクセスを維持するかの二択をせずに済むようになりました。
以前は、ステーキングするには最低32ETHをロックする必要があり、他の用途に使うことはできませんでした。リキッドステーキングによってこのハードルは事実上ゼロとなり、個人投資家や機関にも広がりました。
ステーキング比率34.4%が供給に与える本当の意味
ステーキングされたETHは取引所で売却できる状態になく、ネットワークのセキュリティ維持や報酬獲得のためにコミットされています。ETHトークン全体の数は日々大きく変動しませんが、より多くがステーキングされることで取引可能な数量は減少しています。
ネットワークセキュリティとバリデーターの関係
ステーキング参加率の上昇はネットワークのセキュリティ強化に直結します。バリデーターが増えることで分散型合意形成が進み、ネットワークの攻撃難易度も上がります。ステーキング比率の上昇に伴い、こうした攻撃コストも比例して高まります。
今後、投資家が注視すべきポイント
他のプルーフ・オブ・ステーク型ネットワークでは、ステーキング比率が50%超えのものや、70%を超える例も存在します。
また、ステーキング人気が高まりすぎることでリスク集中が起きる可能性も課題です。リキッドステーキングプロトコルの少数に大量のETHが集まれば、プルーフ・オブ・ステークの分散化の恩恵が損なわれるおそれがあります。この点についてEthereumコミュニティでは、ステーキング参加の上限導入も議論されています。
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