カナダドル:労働市場の強さとカナダ銀行の姿勢 – TD Securities
TD Securitiesのエコノミスト、Robert BothとEmma Lawrenceは、7月の雇用者数が7万5千人増加し、失業率が6.4%となるなど、カナダの労働市場の強さを強調しています。雇用が人口増加を上回り、雇用率が2025年2月以来最高水準となっているにもかかわらず、Bank of Canadaが2026年まで政策を維持し、2027年初頭に中立政策へ戻すと予測しています。
雇用が人口を上回るも、Bank of Canadaは慎重姿勢
「カナダの労働市場は7月にあらゆる面で好調で、7万5千人の雇用増がTDや市場の予想(2万件)を大きく上回り、失業率もさらに0.1ポイント下がり6.4%(2024年以来最低)となりました。参加率も0.1ポイント上昇しましたが、それでも大きな伸びとなっています。」
「詳細も良好で、民間部門が雇用増を牽引し、正社員・非正社員の比率も均等でした。就業時間は前月比0.6%増加し、賃金上昇率は基準効果で前年比3.0%に鈍化しています。」
「Bank of Canadaは直近の政策決定で最近の安定化を受け入れるのに慎重であり、5月・6月の雇用増を認めつつも、労働市場の状況は依然として軟調だと繰り返しました。過去6ヶ月で雇用増が人口増を上回っていることから、9月にはBankの姿勢が変化する可能性もあります。」
「しかし、6.4%の失業率でも経済には依然としてかなりの余剰があり、コアインフレ率が2%未満で推移しているため、Bankは引き続き慎重な姿勢を維持できるでしょう。Bankは2026年まで政策を維持し、2027年初頭に中立政策へ戻すとみています。」
「CADに関しては、最近のカナダ経済の動きは我々の予想通りに概ね推移しています。データサプライズによって一時的にUSD/CADが1.40のサポート水準を下回っていますが、米国CPIも予想を下回らない限り、USDの弱気モメンタムは持続しないと考えています。」
「対照的な雇用統計への急激なUSD/CAD反応は、市場が中央銀行の政策差とカナダ国内の見通しの両方に注目していることを示しています。USD側では、来週発表される米国CPIレポートが、短期的なFed利上げ観測の次の重要な試金石となるでしょう。」
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