ロシア中央銀行、ズベルバンクの暗号資産交換業者登録と取引サービス提供を承認
ズベルバンクが暗号資産交換業者登録と取引サービス提供を承認される
ロシア中央銀行は、同国の新たなデジタル資産規制に基づき、国内最大の金融機関であるズベルバンク(Sberbank)による仮想通貨交換サービスの提供を正式に承認した。
これに伴い、規制当局は同行を認可済みの仮想通貨交換業者リストに追加し、コンプライアンス(法令遵守)に則った暗号資産市場へのアクセス拡大を進めている。今回の承認に先立ち、同行は仮想通貨の保有記録やデジタル権利を管理するデジタル預託機関(デジタル・デポジトリー)としての登録も完了させている。
同行の発表によると、今回の認可取得により、顧客が日常的に利用している既存のデジタルバンキング・プラットフォームをそのまま活用して仮想通貨関連サービスを提供することが可能になる。これにより、ユーザーにとって親しみやすいインターフェースを維持したまま、12月1日に最初のサービス開始が予定されている。
拡大する認可事業者とロシアの新たな法制度の枠組み
ロシアにおける暗号資産市場の整備は急速に進められている。9月1日に施行されたデジタル通貨およびデジタル権利に関する法律により、暗号資産の取引、保管、金融サービスの提供に関する具体的なルールが明文化された。
この新たな法制度の下で、認可を受けた取引所、ブローカー、受託業者、デジタル資産の保管機関などが適法に業務を行える環境が整えられている。
現在、ロシア中銀が公表している仮想通貨交換業者の登録簿には、ズベルバンクのほか、VTB銀行やT-Bank(T-バンク)を擁するT-Technologies(T-テクノロジーズ)グループ傘下のT-Invest Lab(T-インベスト・ラボ)など、合計8つの組織が登録されている。
一方、デジタル預託機関の登録簿には、VTB銀行やAtomyze(アトマイズ)など5つの事業者が名を連ねており、これら2つの登録制度はそれぞれ異なる役割を担っている。交換業者がデジタル通貨の売買や流通を仲介し、預託機関が所有権の記録や管理業務を分担する仕組みだ。
簡素化された申請手続きと今後の市場展望
中央銀行は10月5日から関連する認可申請の受け付けを開始。一部の既存金融機関や事業者に対しては、1営業日以内の届出のみで登録が完了するなど、市場参入を円滑化するための簡素化された手続き措置も用意されている。
こうした一連の法整備および認可の動きは、従来の伝統的な金融機関による規制準拠型の暗号資産商品・サービスの展開計画と足並みを揃えたものだ。例えば、モスクワ証券取引所も新法の導入を受けて12月に暗号資産取引をスタートさせる計画を明らかにしている。今後は、定められた適格性基準や取引制限に従うことを条件に、投資家が認可された仲介業者を介して安全かつ合法的に暗号資産を取引できる環境が本格的に稼働していくことになる。
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