EBAはCircleのUSDCをMiCA下のEU初の「重要eマネー・トークン」に分類した。11月12日からEBAとフランス当局の二重監督が始まる。
欧州銀行監督局(EBA)は10月14日、Circle傘下のCircle Internet Financial Europe SASが発行するステーブルコインUSDCを、EUの暗号資産規制(MiCA)に基づく「重要eマネー・トークン(EMT)」に分類した。EBAのプレスリリースによると、EUに届け出られた45件のEMTの中で初めてこの区分に該当した。
「重要」区分が初めてEMTに適用
この分類は、MiCAがEMTに初めて適用した例となる。EBAはMiCA第43条・第56条に基づき、欧州委員会委任規則(EU)2024/1506の指標に照らして年1回、重要トークンの判定を行う。手続きはEBA決定EBA/DC/558で定められている。
11月12日からEBAが直接監督
2026年11月12日から、USDCの自己資本、準備資産、流動性要件、回復・償還計画についての直接監督は、フランスの監督当局(Autorité de Contrôle Prudentiel et de Résolution、ACPR)からEBAへ移る。MiCA第117条が定める「重要EMT」の二重監督モデルで、ACPRはガバナンス、株主持分、適格性審査、アウトソーシング、利益相反の監督を引き続き担当する。
EU外では、米国のCircle Internet Financial, LLCがUSDCを発行し、ニューヨーク州金融サービス局(NYDFS)がCircleのニューヨーク規制事業を監督する。国境をまたぐステーブルコインの監督を支えるため、EBAはNYDFSとの覚書を交わしている。
世界第2位のステーブルコイン
USDCは時価総額約730億ドルで、テザーのUSDt(約1,840億ドル)に次ぐ世界第2位のステーブルコインだ(2026年10月15日時点)。EBAによる重要トークンの判定は毎年繰り返され、残る44件のEMTも今後の評価対象となる。




