フランクリン・テンプルトン、株式配当金をビットコインに再投資するETFの設立を申請
フランクリン・テンプルトンがビットコイン再投資ETFの設立を申請
資産運用規模1.8兆ドル(約283.6兆円)を誇る大手のフランクリン・テンプルトン(Franklin Templeton)が、株式投資と暗号資産を融合させた新たなETF(上場投資信託)の設立に向けて動いている。
同社は2026年10月22日(木曜日)付の申請書類に基づき、米ナスダック(Nasdaq)市場への上場を目指す2つのETFを登録・申請した。従来の現物ETFとは一線を画す独自のアプローチとして、株式の配当金を原資にビットコイン(Bitcoin/BTC)のポジションを拡大していくユニークな仕組みを採用している。
新たに申請された2銘柄と運用のメカニズム
今回申請された商品は「フランクリン米国株式ビットコインDRIPインデックスETF」および「フランクリン米国イノベーション・ビットコインDRIPインデックスETF」の2銘柄だ。前者は米国の大型株を中心とし、後者はイノベーション関連企業へ投資を行う。
両ファンドの最大の特徴はDRIP(配当再投資計画)の概念を暗号資産に応用している点だ。初期状態のポートフォリオは米国株式95%、ビットコイン5%の構成比率に設定される。通常であれば株式の配当金は同じ株式の買い増しに充てられるが、これらのファンドでは得られた配当収入をビットコインの購入に直接充当する。これにより、投資家は保有株式を売却したり別途暗号資産口座を開設したりすることなく、時間の経過とともにビットコインへのエクスポージャー(投資配分)を徐々に高めることが可能になる。
ただし、暗号資産の比率が無制限に拡大するわけではない。四半期ごとの定期リバランスにおいてビットコイン比率が5%を超えている場合は4.5%へと調整される。さらに、市場の急変により暗号資産の比率が20%を超えた場合も即座に4.5%へとリセットされるルールが設けられている。この設計により、ビットコインはあくまで株式ポートフォリオの補完的な位置づけとして機能し、過度なリスク拡大を防ぐ仕組みになっている。
市場環境の背景と配当再投資型が持つ戦略的意味
今回の画期的なETF申請は、株式市場と暗号資産市場のパフォーマンスが対照的な動きを見せる中で行われた。
足元では米国株式市場(S&P 500やナスダック100)が力強い上昇を記録しているのに対し、ビットコイン相場は過去最高値の12万6,000ドル(※現在レートで約1,984万円)超から大きく下落し、8万ドルを下回る水準で軟調に推移。暗号資産市場全体でも資金流出や清算リスクが意識される局面が続いている。
Launching soon… ETFs that hold US stocks & reinvest any dividends into bitcoin. Basically like investing in S&P 500 & Nasdaq 100 w/ dividends going to btc. Targeting 5% btc allocation. Think smart product design by Franklin Templeton. Easy way for everyday investors to gain btc exposure.
— Nate Geraci (@NateGeraci) October 25, 2026
近日発売予定…
米国株を保有し、配当金をビットコインに再投資するETF。
基本的に、S&P 500やナスダック100に投資するようなもので、配当金がBTCに振り向けられる。
目標はBTC割合5%。
フランクリン・テンプルトンによる賢い商品設計。
日常の投資家がBTCに簡単にエクスポージャーを得る方法。…
このような環境下において、フランクリン・テンプルトンが提案するモデルは従来の暗号資産投資へのハードルを大きく下げると期待されている。NovaDius Wealth Management(ノヴァディウス・ウェルス・マネジメント)のネイト・ジェラシ(Nate Geraci)社長も「巧みな商品設計」と評しており、S&P 500等の主要株価指数に投資する安心感を保ちつつ、配当を通じて低リスクで暗号資産の上昇益を狙える点が高く評価されている。
すでに「フランクリン・ビットコインETF(EZBC)」などの現物ETFを展開している同社ですが、今回の配当再投資型ETFは「暗号資産単体への直接投資には抵抗があるが、株式の配当を活用して緩やかにエクスポージャーを得たい」という慎重派の伝統的投資家層を惹きつける新たな選択肢となりそうです。
免責事項:本記事の内容はあくまでも筆者の意見を反映したものであり、いかなる立場においても当プラットフォームを代表するものではありません。また、本記事は投資判断の参考となることを目的としたものではありません。
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